重症花粉症に対する
「ゾレア®」治療について

ゾレア®(オマリズマブ)とは

重症花粉症治療「ゾレア®︎」イメージ01

ゾレア®は、アレルギー反応の根本的な原因となる「IgE抗体」そのものに結合し、その働きをブロックする「抗IgE抗体」という新しいタイプの注射薬です。

従来の内服薬(抗ヒスタミン薬)や点鼻薬では十分な効果が得られなかった重症のスギ花粉症患者様に対し、2020年より保険適用となりました。

ゾレア治療のメリット・デメリット

メリット

  • 従来薬で効果不十分な重症症状を改善する
  • 眠気などの副作用がほとんどない
  • ステロイドと異なり、副作用が少ない。

デメリット

  • 薬剤費が高額である
  • 定期的な通院と注射が必要
  • 稀に重いアレルギー反応(アナフィラキシー)のリスクがある

対象となる方

当院では、以下の条件を満たす方を対象に治療を行っております。

保険診療で受けられる方

以下の全ての条件を満たす「重症または最重症」のスギ花粉症の方が対象です。

  • スギ花粉のアレルギー検査の結果が陽性
  • スギ花粉抗原に対するIgE抗体がクラス3以上
  • 血液中の総IgE値が30〜1500 IU/mlの範囲内
  • 体重が20〜150kgの範囲内
  • 年齢が18歳以上(※当院規定により、高校生の方は対象外とさせていただきます)
  • 既存の治療(抗ヒスタミン薬等)を1週間以上行っても症状が強く残る方

自費診療(自由診療)で受けられる方

  • 上記保険適用の基準(IgE値の範囲や重症度など)に合致しないものの、ゾレアによる治療を強く希望される方。
  • 年齢が18歳以上(※当院規定により、高校生の方は対象外とさせていただきます)
  • 費用の目安については後述の「費用について」をご確認ください。

治療の流れ(3ステップ)

ゾレア治療は、投与量決定のための検査が必要なため、最短でも3回目の受診からの開始となります。

  • 初回受診:診察・採血 問診・診察を行い、ゾレアの適応があるか判断するための採血(総IgE値・スギ抗体価の測定)を行います。現在お困りの症状に対し、まずは抗アレルギー薬等の処方を行います。

  • 2回目受診:結果説明・事前金のお支払い 採血結果に基づき、ゾレアの投与量とスケジュールを算出します。治療内容にご納得いただけましたら、「薬剤確保料(事前金)」をお支払いいただき、薬剤を発注します。初回投与日の予約を行います。

  • 3回目受診:ゾレア投与開始 皮下注射にて投与します。初回投与時は、副作用(アナフィラキシー等)確認のため、投与後30分間は院内で待機していただきます。

    ※効果は数日〜2週間程度で現れ始め、約1ヶ月間持続します。

投与方法と期間

投与方法

診察室にて皮下注射を行います。当院では、在宅自己注射(自宅にて自己注射)は対応しておりません。

投与量・間隔

初回の血中総IgE値と体重に基づき、専用の換算表を用いて決定します。投与スケジュールは「4週間毎」または「2週間毎」となります。

投与期間

原則としてスギ花粉シーズン中の最大12週間までとなります(2月〜5月頃)。

費用について

ゾレアは非常に高額な薬剤であり、発注後の返品が一切ききません。そのため当院では以下の運用を徹底しております。

薬剤確保料(事前金)について

薬剤発注時に、薬剤確保料として事前金を申し受けます。

注意事項

体調不良や自己都合など、いかなる理由においても、発注後のキャンセルに伴う事前金の返金、および薬剤破棄となった場合の返金は一切いたしかねます。

費用の目安

投与量(本数)によって大きく変動します。

保険診療(3割負担)の場合

1回あたりの薬剤費自己負担:約4,500円〜約70,000円

これに加えて、再診料や手技料などが発生します。

自費診療(自由診療)の場合

1回あたりの総額目安:約40,000円〜約200,000円

(※初診・再診料、検査料、判断料、手技料、薬剤料をすべて含む)

副作用

  • 注射部位の反応(赤み、腫れ、かゆみ)
  • 稀にアナフィラキシーショック(全身のじんましん、呼吸困難など)

※接種後は体調の変化に注意し、安静にお過ごしください。

さらに詳しい情報はメーカー公式サイトをご確認ください。

ゾレア®を正しく理解していただくために(ノバルティス ファーマ株式会社)